差圧計 (マノメーター) とは

差圧計 (マノメーター) とは、二箇所の空気圧の差を測る計測器です。似たものに圧力計がありますが、圧力計は一箇所の空気圧しか測定できないという違いがあります。

設備には圧力差が生じる箇所があり、この差圧を管理することで設備の状態を把握し、有効性を確認することに用います。

 

差圧計の役割

 

空気中の異物を除去するフィルターを例に解説します。
この類いのフィルターには、空調のフィルターや、クリーンルームを清浄に保つためのHEPAフィルター等が該当します。

これら空気中の異物を除去するフィルターでは、通過前後の空間で圧力に差が生じます。その圧力の差は、一般に圧力損失値としてPa (パスカル) で示されます。

フィルターにはメーカーが提示する圧力損失値があり、マノメーターで計測した差圧とこの値との乖離をチェックすることで、施行の正しさ・有効性を定量的に把握することが可能です。

 

施工時のチェック

 

もし施工時に計測した圧力損失値がメーカー仕様における初期損失値に比べて少ない場合、フィルターで仕切られた2つの空間に空気の抜け道が生じている可能性があり、フィルターの有効性が低下します。

 

運用時のチェック

 

フィルターは使用と共に徐々に異物を捕捉し、空気の通り道は徐々に閉塞していきます。それに伴い圧力差は大きくなり、いずれ許容される限界を超えます。そのため、フィルター交換のタイミングとして、メーカーが示す最終圧力損失値に至る前に、求められる要件に応じてフィルター交換・メンテナンスを行います。

このメンテナンスタイミングの見極めとして、マノメーターによる計測が有効です。工場等に据え置き型で差圧センサーとして用いる場合は、据え置き型の差圧変換器が用いられます。

他にも、新型コロナウイルス対策のため室内を負圧に維持したいケースなど、室内の差圧管理に用いられています。

 

差圧計の種類

 

差圧計には、円形の文字版に針が付いたアナログ差圧計と、デジタル差圧計があります。

アナログの差圧計は、電源が無い環境でも動作するというメリットはありますが、ポータブル (持ち運んで現地で計測する) 用途としては、デジタルマノメーターが主流です。

 

マノメーターの選定

 

マノメーターを選ぶ際は、まず測定したい圧力の範囲をカバーできており、かつ分解能がニーズに合ったものを選ぶことが基本です。

圧力の範囲とは、測定可能な圧力の上限を指します。
マノメーターで測定できる範囲としては、200hPaまでが目安で、機種により上限が2hPa、20hPa、100hPa、150hPa、200hPaと上限 (測定レンジ) が異なります。

この数字が大きい方が広く計測できるため汎用的とは言えますが、レンジが広くなると一般に分解能が低下するため、実際に使用する測定範囲をカバーしており、必要な分解能を満たすものをお選びください。

 

よくあるご質問

 

差圧計と微差圧計の違いは?

▶微差圧計という言葉は一般に用いられていますが、実は明確な定義はありません。比較的細かな (微細な) 差圧を測定できるものとして、おおむね分解能0.1Pa以下の製品が微差圧計に分類されるイメージです。

テストー製品でも微差圧計に分類される製品をご用意しており、分解能0.001Paにて非常に微細な圧力差を測定可能です。

 

おすすめの差圧計 (マノメーター) 製品

基本的には上述の通り、測定範囲と分解能で、製品を絞り込みます。
その上でさらに、使用するシーン・条件に適合するものをお選びいただいております。

測定データの自動記録 (メモリ) 機能などの便利機能の有無など使い勝手も選定ポイントです。

  • testo 510
    • testo 510
  • 測定範囲:~ 100 hPa
  • 分解能:1 Pa
  • 推奨範囲:~ 100 m/s
  • ピトー管係数:固定 (1.0)
  • 風量演算:×
  • 空気密度:密度の入力
  • メモリ:×
  • testo 420 dP
    • testo 420 dP
  • 測定範囲:~ 100 hPa
  • 分解能:0.001 Pa
  • 推奨範囲:~ 14 m/s
  • ピトー管係数:設定可
  • 風量演算:○
  • 空気密度:温度の入力+気圧の測定
  • メモリ:○
  • testo 440 dP
    • testo 440 dP
  • 測定範囲:~ 150 hPa
  • 分解能:1 Pa
  • 推奨範囲:~ 100 m/s
  • ピトー管係数:設定可
  • 風量演算:○
  • 空気密度:温度・気圧の入力
  • メモリ:○
  • testo 400
    • testo 400
  • 測定範囲:~ 200 hPa
  • 分解能:0.1 Pa
  • 推奨範囲:~ 100 m/s
  • ピトー管係数:設定可
  • 風量演算:○
  • 空気密度:温度・気圧の測定
  • メモリ:○

スマホ連携タイプ

差圧測定

スマホの画面に測定値や演算値を表示する差圧計・冷媒圧計です。

アナログ出力付きタイプ

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差圧の測定値を電気信号に変換し、システムに組み込むことができます。